地球パズル

やっと完成した。先月のパズル会と合わせて20時間くらいかかった。円形パズルは変わった形のピースが多くて面白い。それから工芸茶を飲んだ。指先でつまめるほどの球体をガラスポットに入れお湯を注ぐと、ジャスミン茶の抽出とともにほどけ、花が開く。直径数センチだった球体はポットにちょうど収まるほどの大きさまでふくらみ、朱色とクリーム色の百合を咲かせていた。美味しいしかわいいしわくわくするから、人をもてなすのにぴったりだ。私も誰か来ることになったら買おう。それからサングリアも作りたい。

布団に入り、チョウチンアンコウは交尾するときオスとメスが合体してオスが吸収されるが、自我はどうなるのか、という話をした。自我の定義は? 動物に自我はあるのか? もし人間がチョウチンアンコウスタイルで交尾したらどうなるのか? 人間の自我が成長に従い発達するものだと仮定した場合、任意の発達段階における自我に関わる部位が異常をきたした瞬間になくなると言えるのではないか、と結論づいて友人は寝た。しかし噛み付いた男性が女性の身体にぶら下がる世界、男性に対するルッキズムが加速しそう。いや、顔が判別できるということはまだろくに吸収されていないってことだから、まともに歩けないし外出れないか。ある程度小さくなったら着せ替え人形みたいにおしゃれさせたい。