オートミール

今朝すごく怖い夢を見て、忘れるかなと思ってたけどまだ鮮明に覚えているので書いておく。

ずっと見えない悪魔のようなものに追いかけられている。ふとした瞬間に鏡や水面、煙に映って見える。視界の端で捉えるくらいなら、セーフ。でも目を合わせてしまった人間は、目と口を信じられないくらい縦に開けはにわのような顔になり発狂する。友達が一人ずつ発狂していくなか皆に悪魔の危険性を説明するが、私以外の全員は悪魔を見たことがないから、誰も相手にしてくれない。猫がしきりに宙に向かって鳴いていたので、ほらここにいるんだよ悪魔が、と指さしてみせた。その瞬間、猫は見えない悪魔を飲みこんでしまい、茶色の毛からみるみる色が抜け、口をOの字に開いたままボコボコと泡立つように痙攣し死んでしまった。

ところでふやかしたオートミールが美味しくて感動した。モッチモチで、ほぼもち米だった。まだ両親と暮らしていた頃、私はとんでもなくまずい雑穀に牛乳をかけたものを毎朝食べていて(家では鳥のエサと呼ばれていた)、そのせいで雑穀っぽいものすべてを敬遠していたのだが、現代のオートミールってこんなに美味しかったのか。というか、あの鳥のエサも水入れて温めて食べるものだったんじゃないか。食べ方が間違っているとしか思えないくらいまずかった。オートミールは美味しいうえに腹持ちがよく、安くて健康的で、こんな食べ物が存在するなんて世界はバグっていると思う。