2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

自他の境界

「ほぺちゃん今日服かわいいね、デート?」「えっありがとうございます!でも違うんです〜まっすぐお家帰ります」「そうなの?彼氏とかいないの?」「それがいないんですよぉ」「あらやだ若いのに〜恋っていいものよ」「いやほんと恋したいですぅ、でもなか…

落花する釦

みんな仕事が暇で、服ってどうやって選ぶ?という話をしていた。「好きなモチーフの柄で選んでます」へえ、例えばどんなの?「えっと、くらげとか、お花とか、宝石とか」あはは、くらげとお花と宝石が好きなの?かわいい〜。......まあ、言われてみればたし…

影を剥がす

梅雨ってもう明けてるらしい。道理で。梅雨にしては世界のコントラストが尋常じゃなくない?と思っていた。影が濃すぎて海苔みたいになっているアスファルトを見て、影を剥がす想像をした。厳密には影を剥がすという発想が昔からあって、影を剥がす村につい…

傷と鉛筆

左手の痣が卵黄のような色になっている。痣は合谷という、マッサージ師がいつも押してくれるツボの部分にある。先週自転車のハンドルに思いきりぶつけ、ビィィン!と肘まで心地よく響き(ツボってこんなふうにも押せるんだ、と感心した)、合谷、クリーンヒ…

サファリパーク的緊張感

昨日、近所のカフェへ夕食を食べに行った。運悪く半貸切状態になっていて、十数人の酔った大人たちが大声で話していて落ち着けなかった。大人たち......? 私も大人か? いやいや。 酔った大人たちの息子であろう小学生二人が、親と離れた場所で騒いでいた。…

チベット仏教曼荼羅パズル

友人と一日中パズルをしていた。1000ピース8時間半。彼女とは半年前からパズル会を開催していて、今回が5回目だ。 お互いパズルがものすごく好きというわけでもないし、得意でもない。ただ完成時の達成感が強すぎてその日のうちに次回のパズルを買ってしまう…

シフォンケーキよりガトーショコラの方が美味しい

好きな作家の本を二冊借りた。片方は文學界新人賞、もう片方は芥川賞を受賞していて、この二冊を除く彼女の作品はすべて読んでいる。あ、うそ。まだ読んでない一冊があった。芥川賞候補作のやつ。 作家読みするとき、なんとなく代表作や受賞作を避けるところ…

主人公がジメジメしてる現代日本が舞台の小説

友人が勧めてくれた本を少し読みかけてやめた。主人公がジメジメしてる現代日本が舞台の小説が苦手だ。主人公がジメジメしてる現代日本が舞台の小説を昔書いてたからだと思う。ここの描写くどいなとか、このくだりは本当に必要なのかとか、手垢のついた文章…

泳ぐの濁点

丸善日本橋へガラスを見に行く。通ってる研究所の先生が何か出すと聞いたから行ったのに見あたらない。締め切り間に合わなかったのかな。でも好きな作家が器をたくさん出してて満足した。友人が用賀に住んでいたころ、遊びに行く前に暇を持て余して入ったギ…