眠り

10時間寝て起きたら、世界が素晴らしいという強烈な肯定が降りそそいでいてすべてが解決した。世界、なんて素晴らしいんだろう。そこに理由などない。メールを書いて送るそれだけのことがこんなに楽しいなんて! キーボードのタップ音と指先への軽やかな跳ね返しにうっとりしながら意識を彼方へ飛ばして、彼方の光景にうっとりして仕事に戻り、を繰り返している。出社していなかったら爆笑しているところだ。睡眠は救済だ。

疲れていなければ10時間は寝れないが、このすべてを凌駕する快は10時間以上寝ることでしか得られないので、意識的に疲れていく必要があるな。今日明日はエアコンの使えない窯焚き部屋に蒸され、明後日からは旅行、来週は二人分の仕事と帰省がある。私は古くて懐かしいベッドで昏睡し、起きて夏の閃光に狂喜しているだろう。そして両親と会い、また昏睡する。